Integrated DNA Technologies Japanese site
HOME > gBlocks Gene Fragments:人工遺伝子合成受託サービス

gBlocks® Gene Fragments:人工遺伝子合成受託サービス

人工遺伝子合成サービスでは、お客様から頂いたDNA配列の情報から、2本鎖DNAを合成します。
gBlocks® Gene Fragmentsはプラスミドに入っていない二本鎖DNAを合成するサービスです。

プラスミドに入っていないため、Gibson Assembly®法やIn-Fusion®法と相性がよく、またその純度の高さから、クローニングせずに納品時のまま用いられる事も多いです。
Genesと比較し、納品は早く、価格も安く提供できます。是非このキャンペーンの機会にお試し下さい。
また、gBlocks® Libraries というサービスでは、NやKといった混合塩基を含む配列を合成でき、ますますその用途が広がっております。
» gBlocks® Librariesの詳細はこちら

「Genes」というサービスでは、2本鎖DNAをベクターに挿入したプラスミドを納品致します。
» Genesについての詳細は、こちらのページをご覧下さい。

例えば下記の用途にご使用ください。

  CRISPR/Cas9 » 詳細はこちら
  qPCR control
  遺伝子のコンストラクション
  抗体のRecombinant
  酵素の基質として
 In vivo (長鎖) RNA転写

サービス一覧

サービス名 対応配列長 新価格(税別) 納期
Genes
(※プラスミド
で納品)
miniGene 25~500 bp 一律 21,000円 約2週間
Gene 501 bp ~ (※)42円/bp 別表参照
gBlocks®
Gene Fragments
(※2本鎖DNA状態
で納品)
gBlocks®
125-500
125 ~ 500 bp 11,000円 5営業日~
gBlocks®
501-750
501 ~ 750 bp 15,000円
gBlocks®
751-1000
751 ~ 1,000 bp 18,000円 6営業日~
gBlocks®
1001-1250
1,001 ~ 1,250 bp 31,000円 8営業日~
gBlocks®
1251-1500
1,251 ~ 1,500 bp 38,000円
gBlocks®
1501-1750
1,501 ~ 1,750 bp 45,000円
gBlocks®
1751-2000
1,751 ~ 2,000 bp 52,000円
gBlocks®
2001-2250
2,001 ~ 2,250 bp 59,000円 13営業日~
gBlocks®
2251-2500
2,251 ~ 2,500 bp 64,000円
gBlocks®
2501-2750
2,501 ~ 2,750 bp 69,000円
gBlocks®
2750-3000
2,751 ~ 3,000 bp 74,000円
gBlocks®
Libraries
251 ~500 bp 詳細はこちら
※頂いた配列による合成困難性がある場合や、非常に長い配列の場合、42円/bpでは提供出来ない場合があります。
※事前の確認にも関わらず合成できない事が稀にございます。その場合は、弊社都合キャンセルとし、費用は頂きません。
gBlocks® Gene Fragments 合成状況の確認方法

gBlocks®は、下記のように合成状況を簡単に把握出来ます。


» 確認方法はこちらをご覧ください

gBlocks® Gene Fragments 納品量

配列長 (bp)納品量 (ng)
125-250 250
251-750 500
751-3000 1,000
gBlocks®の品質について
gBlocks®は、80%以上がお客様にご指定頂いた配列となる様に努めています。80%とは、1000本の断片があれば、800本は正確に合成されているという意味です。
なお、合成・精製の過程の1つに「誤って短く合成された断片は排除する」という手順を設けているため、残りの2本鎖DNAは、1~数塩基置換がランダムに入った断片です。
エラーのある配列例
品質確認は、以下の方法で行っています。
1. キャピラリー電気泳動によるサイズの確認
2. 質量分析によるシーケンス確認
※これらの確認データは納品されません。
gBlocks®のクローニングデータ
IDTでは、実際に43種の遺伝子をgBlocks®で合成し、指定通りに合成できた正しいgBlocks®の割合を調べました。
配列長は126 bp から 459 bpまで、GC含率は40%から70%です。
正確に合成できていたgBlocks由来のクローンの割合
■ 配列確認方法
  1. 合成したgBlocks®を、平滑末端クローニングによってpIDTSMART-AMPに挿入した。
  2. ライゲーション後、大腸菌(株:XL1-Blue)に形質転換した。
  3. 43種それぞれの大腸菌から3-25クローンを選択し、サンガー法にて配列を解析した。
  4. 43種の遺伝子について、それぞれ何%が正確に合成できていた配列かを計算し、グラフ化した。
■ 計算方法
A遺伝子をgBlocks®で合成/クローニングし、得られた10のプラスミドのうち9つが正確にミスなく合成された遺伝子で、残り1つに塩基置換等のミスがある場合、90%が正しかったとして、81-90%にプロットする。
■ 結果
配列を解析した全クローンのうち43種すべてのgBlocks®が合成でき、90%が正しい配列であった。
また71~80%の項目の5遺伝子のうち、4つが80%であったことから、43種のうち40種が80%以上正しい配列であった。
gBlocks® サンプル提供

初回サンプルをご希望の方は弊社営業までお問い合わせください。

問い合わせ先:

IDT Japan Sales : japansales@idtdna.com

納品物

  1. gBlocks®
  2. Specification Sheet
  3. gBlocks® 簡易プロトコール ( »IDT社サイトへ
※簡易プロトコールは、上記IDT社サイトの"Support"タグ後半の"Quick Protocol"をご覧ください。

gBlocks® 合成困難性

gBlocks®はGeneと違い、合成困難性があると合成出来ません。
そのため必ず価格表の通りの価格になります。
» 合成困難性の確認方法はこちらをご参照ください。
合成困難性の意味と解消方法
合成困難性が解消できる場合は下記の3つです。
  • DNA配列を変換することが出来る場合
    1. コドン変換
      アミノ酸情報が保持されていれば良い場合は、この方法がお勧めです。レアコドンの排除に加え、宿主のコドンや任意のコドンにコドン変換を行うことが出来ます。
      » 依頼方法はこちら (Genesのオーダーシートと同じものです)

    2. コドン変換(簡易)
      IDT社のwebsiteで行うことが出来るコドン変換です。必要情報を入力するだけで、すぐに宿主コドンのレアコドン排除が行えます。
      » Codon Optimazation

    3. DNA配列の一部修正
      合成困難性の確認を行った際に、この配列が困難性の原因だと指定される場合、その配列を修正し、再度ご確認をお願い致します。
      もちろん、弊社に直接ご依頼頂く事も可能です。
      » コドン変換の方法はこちらをご覧ください
      » 依頼方法はこちら (Genesのオーダーシートと同じものです)

  • DNA配列を変換させることは出来ないが、5'末端もしくは3'末端に配列を付加することが出来る場合
    gBlocks®では、5'末端や3'末端が2次構造を取る場合、合成が出来ないと判断される事があります。
    そのため、このアラートが出た場合は、その末端にいくつか塩基を追加し、再度、合成出来るかどうか確認してみて下さい。

  • 反復性があると表示された場合
    下記の様に表示された場合は、配列が長いため短い相同配列がいくつもあるか、もしくはアミノ酸レベルで反復している事が多いです。
    この合成困難性が出た場合は、一部を修正してもこの困難性を解消することは難しいので、配列全体のコドン変換を行うか、何本かに配列を分割し、納品後にIn-FusionやGibson Assemblyを行ってください。
    【例】
    Repeated sequences longer than 8 bases comprise a combined 94.3 % of the sequence within a window of 70 bases beginning at base 1119.
    Please redesign to reduce or eliminate these repeats.
gBlocks®では合成出来なくても、Genesでは合成出来る場合も多々ありますので、Genesの合成困難性も確認してみてください。
» 人工遺伝子合成の確認方法はこちら (IDT社website)
方法はgBlocks®とほぼ同じになります。
» Genesのご注文方法はこちら

ご注文方法について

ウェブサイトよりお申込み下さい。
» 注文方法はこちら

コドン変換が必要な場合
icon【人工遺伝子合成 オーダーシート】 Exelファイル(499KB)のコドン変換用シートに必要事項を記入し、下記までお送り下さい。
[gBlocks®]コドン変換依頼
To:japan-cc@idtdna.com  
※クリックするとメーラーが起動します。
上記エクセルが開けない方はこちらをお使い下さい。
icon【人工遺伝子合成 オーダーシート】 Exel 97-2004 ファイル(1.2MB)
※一部正常に動かないセルもございますが、必要事項さえご入力いただければ特に問題ありません。

問い合わせ先について

japan-cc@idtdna.comまでご氏名と内容をお送り下さい。

下記をクリックするとメーラーが起動します。
japan-cc@idtdna.com

皆様のご注文・お問い合わせを心よりお待ちしております。


Featured Articles - gBlocks関連記事

gBlocks Gene Fragmentsの使い方 ~再懸濁法、定量法、コピー数の計算方法~
gBlocksを実際にお使いになる時に便利な、再懸濁、定量、コピー数の計算方法についてまとめました。

gBlocksのqPCRコントロールとしての利用方法
gBlocksをqPCRのコントロールとして用いる方法と、1本の500bp以下のgBlocksで、複数のコントロールを作成する方法を紹介しています。

コンストラクションのクローニングをより簡単にする方法
gBlocksでクローニングを行えば、時間と費用の節約にもなります。

次世代シーケンスのコントロールとしてのgBlocks
gBlocksをNGSのコントロールとして用いる事もできます。この記事では、次世代シーケンスのコントロールとしてどのようにgBlocksを用いるのか、そのコツを紹介しています。

Q&A

Q.gBlocks®の正確性について
gBlocks®は短い方が、合成の正確性は高いです。
また合成できないリスクも上がりますので、例えば2 kbの配列を得たい場合は、1 kbの配列を2本発注し、Gibson Assembly法やIn-Fusion法で繋ぎ合わせるのがお勧めです。
また合成困難性がある場合は、正確な配列の割合が下がりますのでできるだけ排除してください。

Q.合成に失敗した配列に共通する特徴はありますか?
長い配列の場合、弱い合成困難性があると合成に失敗するケースがあります。弱い合成困難性であっても出来るだけ除くようにして下さい。

Q.gBlocks® Gene Fragments で合成した125bpの配列を制限酵素処理し、クローニングするのは量的に問題なくできますか?
A. 125bpのgBlocksの場合、250ng納品されるので、2~4回分のクローニングを行うことができます。
もし増幅を行いたい場合は、必ずエラー率の低い酵素(Phusion® DNA polymerase(NEB)など)をお使いください。

Q.メールで発注できなくなったのですか?
メールでもご発注頂けますが、お見積もりや合成困難性などを即座にチェックできるウェブサイトでの注文をお勧めしております。
GenesやgBlocksなど、メールでのご注文の場合バイオハザードフォームが必要ですが、ウェブサイトからご注文頂いた場合は、基本的には不要です。

Q.初めての注文ではありませんが、gBlocks® サンプルの対象になりますか。
A. gBlocks®を初めてご利用いただく方でWEBからご注文いただいたいた場合に適用させていただいております。
申し訳ございませんが、初回のみのサービスとなっておりますので、2回目以降のご注文には適用されません。

Q.ウェブサイトの見積りには、値引きされていない価格が出るのですが
A. 申し訳ございませんがサンプルの場合は、ウェブサイト上では値引き価格が提示出来ません。ご注文後にお送りする確認書メールにて、値引きが適用されているかどうかご確認ください。 もし適用されていない場合は、 japan-cc@idtdna.com までご連絡下さい。

Q.webへアクセスしても繋がりません。
A. 自責であるにも関わらず対応が出来ず申し訳ございませんが、初回サンプルはwebから発注頂いた時のみお値引き可能です。何卒、ご容赦下さい。
しばらく時間を置いて頂くと、復旧する事が多いです。