各社エクソームパネルの比較検討実験の結果
Introduction
エクソームシーケンスはターゲットシーケンス法において、エクソン領域のみを濃縮・解析する手法です。
全ゲノムシーケンスよりも格段に低コストでありながら、疾患等に関わる多くの重要な配列を詳細に解析できるため、世界中で多くの研究者に採用されています。
エクソームシーケンス用のプローブセット(パネル)は各社より発売されているため、その品質を比較しました。
全ゲノムシーケンスよりも格段に低コストでありながら、疾患等に関わる多くの重要な配列を詳細に解析できるため、世界中で多くの研究者に採用されています。
エクソームシーケンス用のプローブセット(パネル)は各社より発売されているため、その品質を比較しました。
比較方法
図1. 実験ワークフロー 12個のライブラリー調製済みサンプルを、各社エンリッチメント用に分配しました。 プロトコールは各社推奨の方法に従ってキャプチャーを行い、HiSeq® 2500を用いてそれぞれ3,400万リードを取得しました。 ※I社の場合はプロトコールに従い、2回キャプチャー反応を行っております。 |
取得データ
図4. 各実験結果のオンターゲット率について IDTのxGen® Exome Research Panelは、キャプチャーした配列の90%以上がターゲット領域の配列であり、最も良いオンターゲット率を取得することが出来ました。 |
結果
今回の試行結果よりxGen®プローブは、最も均一なデータを取得でき、かつ高いオンターゲット率を取得できる事が明らかとなりました。
IDTでは、すべてのプローブに対してQCチェックを行っているため、全ての目的プローブがキャプチャープローブのプール内に確実に含まれています。そのため、非常に良い実験結果を得ることが出来ます。非特異な配列をあまりキャプチャーしないため、取得したシーケンスデータが無駄になりません。
また、良好なデータが得られる事でサンプルのマルチプレックス数を増やすことも出来ます。Genome Centerの試算では、ターゲット領域の80%を20×以上のカバレッジ取得を目的とした場合、最大55%コストを抑えることが出来ます。
IDTでは、すべてのプローブに対してQCチェックを行っているため、全ての目的プローブがキャプチャープローブのプール内に確実に含まれています。そのため、非常に良い実験結果を得ることが出来ます。非特異な配列をあまりキャプチャーしないため、取得したシーケンスデータが無駄になりません。
また、良好なデータが得られる事でサンプルのマルチプレックス数を増やすことも出来ます。Genome Centerの試算では、ターゲット領域の80%を20×以上のカバレッジ取得を目的とした場合、最大55%コストを抑えることが出来ます。
References
著者:IDT Scientific Writer - Hans Packer, PhD, IDT.
翻訳・監修:浜本 雄次
Analyzing the exome—focus your NGS analysis with high-performance target capture
翻訳・監修:浜本 雄次
Analyzing the exome—focus your NGS analysis with high-performance target capture